
ぶっちゃけ、子どものウェイトトレーニングってどうなん?という疑問に、JSCRの論文から、お答えしたいと思います。
JSCR(Journal of Strength and Conditioning Research)とは、健康に関わるいくつかの研究機関の集まりで、実践的なスポーツや医療に関する知識を発信することをミッションとしています。
結論から言うと、子どももウェイトトレーニングをやっていいそう。
子どもが筋トレするメリット7つ
2009年に発表された論文(1)では、きちんとメニューを組んで、専門家が指導すればメリットがあるという結論になっています。
適切なプログラムを専門家の指導の元、トレーニングを行えば…
1.子どもにとっても、ウェイトトレーニングは安全である
2.子どもでも筋力・パワーを強化できる
3.心血管系の病気の予防になる
4.スポーツ動作中のパフォーマンスを改善する
5.スポーツ中の事故による怪我のリスクを下げる
6.子どもの心の発育にもよい
7.運動を習慣にすることができる
子どもって何歳のこと?
論文中の子どもの定義は幅広く、12歳〜18歳としています。
ケガのリスクはないの?
ウェイトトレーニングによる怪我のリスクは少ない、という結論になっていて、
専門家の指導の元、適切なプログラムでトレーニングを行えば、子どものウェイトトレーニングによる怪我のリスクはとても少ない。ウェイトトレーニング中のケガのほとんどは、過度な重量、間違ったフォーム、設備のメンテナンス不足が原因である。
とのこと。
また、他のスポーツとの怪我のリスクを比べた数字ものっていまして、
ウェイトトレーニングが0.7%、サッカー28%、レスリング16.4%、体操競技13%
となっています。
プライオメトリックトレーニングに関しても述べていて、
ストレッチ&ショートニングサイクルを使ったプライオメトリックトレーニングは反動を使った動作であり、筋肉に比較的大きな負荷をかけるが、子どものパフォーマンスアップにも有効であり、安全であることがわかっている。
と結論づけています。
身長が伸びなくなるんじゃないの?
これについても、2つの研究論文が紹介されていて、
子どもの発育にネガティブな影響を与える証拠はみられない。
となっています。
これについては別の記事で、また書きたいと思います。
まとめ
・12歳〜18歳の子どものウェイトトレーニングには、たくさんのメリットがある。
・怪我のリスクは、他のスポーツよりも少ない
・成長に悪影響を与える証拠もない
って感じです。