
未成年の筋トレを反対する意見を、科学的に否定していきます。
反対派の意見としては、こんなところでしょうか。
1.身長が伸びなくなる
2.怪我しやすくなる
3.筋トレで怪我をしてしまう
実は、すべて科学的根拠はありません。
身長が伸びなくなる
これについては、テキサス大学が4つの研究を分析した論文(1)を発表しています。これによると、筋トレをしている子と、していない子に、最大成長速度に違いはなかったとか。
最大成長速度っていうのは、1番身長が伸びる時期のことです。
科学的には筋トレはむしろ、身長を伸ばす、と言われています。
詳しくは『筋トレをすると身長が伸びる3つの理由』を参考にして下さい。
怪我しやすくなる
むしろ筋トレは、怪我を予防します。こちらの論文(2)ではウェイトトレーニングが膝の怪我を予防した例について、紹介されています。
サッカーやバスケなどのコンタクトスポーツだけではなく、野球やテニスなどのノンコンタクトスポーツにおいても、筋肉がオーバーユースによる怪我を予防することは有名ですね。
これは成長期の子どもも同じです。
筋トレで怪我をしてしまう
JSCRの発表(3)にスポーツ別に怪我の確率をまとめたものがあります。これによると、
サッカー 28%
レスリング 16.4%
体操競技 13%
ウェイトトレーニング 0.7%、
となっています。
当然、サッカーやレスリングなどのコンタクトスポーツのほうが、怪我しやすいですね。
また、ニュージャージー大学の発表(4)によると、ウェイトトレーニング中の怪我は、
・無理な重量
・フォームの間違い
・設備のメンテナンス不足
など、不適切に実行されていたのが原因としています。
まとめ
根性論や気持ちだけで、将来有望な成長期のアスリートを指導するのはやめましょう。
筋トレはむしろ、成長期のアスリートにとって、たくさんのメリットがあります。
詳しくは『小学6年生から筋トレをする3つのメリット』を参考にしてください。
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