
FIT FIRSTとは、フットボール、インターバル走、ストレングストレーニングから構成されるプログラムのことで、フリズリクソンとコペンハーゲンの小学校で体育の代わりにカリキュラムに組み込まれているプログラムなのだそう。
通常の体育の授業を受けている8歳〜10歳の小学生との比較した研究がのっていたのでメモ。
295人の小学生をくらべた
南デンマーク大学とコペンハーゲン大学の共同で行われたこの研究(1)では、8歳~10際の295人の小学生の筋力と骨密度を測定しました。
8歳〜10歳は、日本では小学4年生〜6年生ぐらいで、ちょうどトレーニングするべきかどうか、悩ましい年頃ですね。
FIT FIRSTに参加した小学生の変化
FIT FIRSTは週に2回、時間割に組み込まれていて、およそ1時間ほど、3on3のサッカーなどのボールゲームと、サーキット形式の筋トレをしたみたい。
10ヶ月間、FIT FIRSTを行った小学生は、通常の体育を受けていた小学生と比較して、
・筋力が10%アップ
・骨密度が45%アップ
したそうな。
FIT FIRSTなしでサッカーだけだと?
通常の体育では、サッカーなどのボールを使った競技のみを行っていたそうで、
・脚の骨密度は10%アップ
・体全体の骨密度は3%アップ
にとどまったそう。
この結果だけみると、小学生に筋トレさせないわけにはいきませんね。
FIT FIRSTについて
あらためて、FIT FIRSTについて詳しくご紹介しておきますと、FIT FIRSTはFrequent Intense Training(高頻度・高強度トレーニング)の略で、フットボール、インターバル走、ストレングストレーニングから構成されるプログラムです。
ここでいうストレングストレーニングは、
・45秒間のインターバルで行う
・30種類のエクササイズのうち、6-10種目を行う
をルールとしていて、
30種類のエクササイズには、
・ジャンプ、腹筋、腕立てなどのダイナミックエクササイズ
・上半身、下半身、体幹部のアイソメトリックトレーニング
などが含まれるそう。
小学生にしては、なかなかハードな内容になっております。
まとめ
筋トレは指導者の監督のもと、カリキュラムにもとづいて行えば、小学生でも効果的があることは、多くの研究が示しております。
確かに、むやみやたらに走り込ませるよりは、怪我の危険性もなく、パフォーマンスの向上につながることは、誰でもわかりますね。