
トレーニングからの回復力は、加齢によって落ちてしまうといわれていましたが、最新の論文(1)に「トレーニング後の回復力に年齢は関係ない」という結論が出ていて、ちょっとうれしかったです。
筋力の回復、疲労物質の代謝に年齢による差はなかった
アメリカのS&Cジャーナル研究所で行われた実験で、19人の日頃から運動をしている男性を若者(平均年齢21.8歳)と中年(47.0歳)の2つのグループに分けて、下半身のトレーニングを行ってもらいました。
トレーニング種目はわかりませんが10回、8セット、かなりハードに行ったそうな。
そのうえで、筋力の回復を見る指標として、トレーニング後、数回に分けてアイソメトリック(等尺性収縮)、アイソキネティック(等速性収縮)、両方の筋力を測定。
また、血液測定も行い、これまた数回に分けて体内の炎症物質と、筋疲労物質を測定したみたい。
その結果
両グループともに
・筋力測定における筋力の回復スピードに大きな差はみられなかった
・体内の炎症や筋疲労物質の減少スピードも同じ
ちなみに、炎症や筋疲労を測定する指標としては、クレアチンキナーゼ、C反応性蛋白、インターロイキン6などを測定したとのこと。
まとめ
レクリエーションとして、運動をしている男性が対象となった実験なので、ハードにトレーニングしているトレーニーや女性が同じかどうかはわかりませんが、このことはアメリカの筋トレ情報サイトT NATIONでも取りあげられており、新しいトレーニングの常識になっていくかもしれませんね。
新たな研究を期待したいところです。